【T3 ヴァナゴン】購入後に後悔しないためのポイント3選

目次
個人売買やオークションで購入する前に
最近、バンライフの流行により、フォルクスワーゲンT3ヴァナゴンをお探しという方が非常に増えてきております。
GAKUYAにも「ヴァナゴンの在庫有りますか?」とよくお問い合わせ頂くのですが、心苦しいことにヴァナゴン専門店なのに、なかなか良い状態の在庫車両がありません…
状態にかかわらず、GAKUYAはご納車前に基本的な納車整備(足回り関係や油脂類など)はもちろんのこと、必要であればエンジンやATのOHまでさせて頂いておりますが、ここまでするのにも相当なお時間を頂戴してしまいます…
そこで最近よく耳にするのが、T3ヴァナゴンの中古車を「個人売買で買った!」「オークションで買った!」というお話。
もちろん、今そこにあるうちに欲しいクルマを手に入れる!なおかつショップで買うよりも安いとなれば当然買おう!という気にもなりますよね。
同じものを安く買える。それに越したことはありません!
しかし、最近増えてきているのが「T3ヴァナゴンを個人売買やオークションで買ったのに、数日で故障した!なんで?」という事例。
これは本当にGAKUYAでも非常に多くお問い合わせを頂きます。
そういった方からお話をお伺いするうちに共通故障パターンというものが見えてきています。
その中で特に多い故障内容というものヴァナゴン専門店の目線で3点に絞ってご紹介させて頂きます。
専門店からであれば問題ないと思いますが、T3ヴァナゴンを個人売買やオークションで購入される場合は、これらの点を特に注意して確認してみてください。
①エンジン周りからのクーラント液漏れ
一番多いと言っても過言ではないのが、このクーラント漏れです。
クーラント漏れとは上記写真のようにクーラント液(グリーンやピンクが多い)が漏れ出してくる現象を差します。
ご存知の通り、VWの伝統的な空冷エンジンから水冷エンジンにアップグレードされたのがこのT3 ヴァナゴンです。
そんな水冷エンジンを積むヴァナゴンですが、この水冷エンジンが故の水漏れというモノがお約束となりつつあります…
簡単なイメージとしてはエンジン内いっぱいにクーラント液が満たされており、それをゴムパッキン・ガスケット類でせき止めているイメージ。
漏れ出す原因としてはこのゴムパッキン・ガスケット類がオーバーホールやパーツリフレッシュされていないと経年劣化で亀裂が入ってしまうことがあります。
当然今から3~40年も前の旧車です。お手入れされていないとそりゃ劣化もしますよね。
個人売買やオークションでは「エンジン調子良いです!」と謳われていても、ちょっとエンジンルームを覗けば水漏れをしているかどうかは一発でわかります。
購入される前には、可能な限り現車確認を行いエンジンルーム内に水漏れの痕跡がないか確認してみてくださいね。
水漏れを修理する場合最悪の場合、エンジンオーバーホールが必要になり、そのオーバーホール費用も100~150万円ほどかかってしまう大変な作業となります…
エンジンオーバーホールキットがあります
GAKUYAではこのようなエンジンオーバーホールキットもお取り扱いしております。
もし、最近ヴァナゴンを購入してエンジンOH履歴が無い車両や実際に水漏れを起こしている車両があればこのオーバーホールキットを使用し、リフレッシュされることをおすすめします。
ラジエーターパイプからのクーラント液漏れ
こちらも上記のエンジン周りからの水漏れに付随してくる内容ですが、車体裏側中央付近に位置するラジエーターパイプ。
この黄色味かかった白いパイプからの水漏れも非常に多いです。
このラジエーターパイプは純正のままですと、樹脂製となっており経年劣化で割れてきてしまいます。
ここから水漏れを起こした場合、交換が必要になるのですが、もちろん修理可能。
ステンレス製の対策品があります
GAKUYAでは対策品としてステンレス製のラジエーターパイプをお取り扱いしています。
ステンレスは樹脂とは違い、環境の変化に強く錆や割れなどの心配も少なくなります!
ステンレス製ラジエーターパイプの交換費用はパーツ代と工賃込みでおよそ15万円前後の整備費用が掛かってしまいます。
少し車体裏をのぞき込めばわかるので、簡単に確認可能です。
既に樹脂製からステンレス製に代わっていれば相当愛されていた証拠かも!?
②燃料タンクや周辺ガスケットからのガソリン漏れ
T3ヴァナゴンで整備が不十分な個体の場合、ガソリン漏れをしている車両も多く見受けられます。
もちろん、漏れ量というのは様々ですが、だだ漏れはもちろんのこと滲み程度でも要注意です。
滲みなんて目視で分かるの!?
と、疑問に持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、安心してください。
とても簡単な確認方法があります。
それは車両右前に立って頂き、匂うだけです。
ガソリンが漏れている場合はガソリンタンク付近からガソリンが伝った跡のようなシミが目視確認できますが、滲みはこの匂いで判断可能。
ガソリンがどこかからか滲んでいると、明らかにガソリン臭いです。
ひどい場合、運転席に乗っていても臭います…
ガソリン漏れを修理するには?
ガソリン漏れを修理するには、ガソリンタンク周辺に使われているグロメットやホース関係の交換が必要になります。
このグロメットやホース関係がゴムでできているということもあり、経年劣化でひび割れを起こしてきてしまいます。
そうなると、ガソリンタンクを下ろして全て新品に交換する必要があります。
その場合、ガソリンタンク本体の交換も合わせると修理費はおよそ20万円前後かかってきてしまいます。
③エンジン周辺からの異音
エンジン周辺からの異音というのもよくあるポイント。
もしも現車確認ができて、実際にエンジンが掛けれる状況であれば是非、注意して聞いてみてください。
どこかが調子悪い場合、エンジンを掛けると異音が鳴る場合があります。
具体的にどんな音の異音なのかと言われますと、なかなか文章で表現するのは難しいのですが…
ガチャガチャガチャといったエンジン内部からの異音や触媒付近から鳴る金属が揺れ動くようなガラガラガラといった音などがあります。
エンジン内部からの異音であれば、最悪はエンジンのオーバーホールが必要になり、費用も100~150万円ほどになってしまいます。
異音が鳴っているということは、どこかしらが不調・壊れかけといったことが考えられますので、購入前に必ず確認しておいてくださいね。
また、必要なパーツがあればオンラインショップにて在庫しておりますのでご安心くださいませ。
楽しいヴァナゴンライフを
もちろんT3ヴァナゴンは古いクルマですので、乗っていく中で様々な出来事を経験すると思います。
でも、せっかく購入したヴァナゴンが買ってすぐに壊れたり、追加で修理費が数十万円や数百万円になるなんて考えたくもないですよね…
そうならないためにも、ヴァナゴンを購入する前(特に個人売買やオークション)に、必ずこれらのポイントをチェックして見てくださいね。
これに限らず大小さまざまなトラブルがありますが、書きだすとキリがなくなるので、今回は特によく聞く3点をご紹介しました。
GAKUYAのYouTubeチャンネルでも今回ご紹介したトラブル3点をご紹介していますので、よろしければご覧ください!
事前にこれらのトラブルを把握しておくことで、更に楽しいヴァナゴンライフを満喫ができると思います!
GAKUYAではT3ヴァナゴンの整備やカスタム整備はもちろん、GAKUYAオンラインショップでのパーツ供給も行っております。
ヴァナゴンについてご不明な点やパーツをお探しの方は、お気軽にヴァナゴン専門店のGAKUYAまでお問い合わせくださいませ!
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創業20年以上のVW専門店GAKUYAに2019年1月より中途入社。自社ECの立ち上げから運営・YouTubeなどの動画撮影と編集、各SNSの運営管理、SEO対策などWEB全般の業務に従事。自身もVW T6 トランスポーターのオーナーとして個人のYouTubeチャンネルやInstagramにて愛車との生活を発信中。